19 окт. 2011 г.

[Music of alive externals] 2009/11/10


Huasipungo/Nucanchic Huasipungo!









激渋過ぎ。

バンド名のHuasipungoというのは、インディオが昔から使っているケチュア語で、Huasi=家、pungo=戸,出入り口。と言う意味。エクアドルでは農園主が労働の代償としてインディオに与える区分けされた土地の事もこう呼ぶそう、ディスコグラフィのタイトル!Nucanchic Huasipungo!っていうのは“俺達の(与えられた)土地!”のような意味で、自分達の土地を取り上げられそうになったインディオの抵抗の叫び。ジャケも軍隊に対峙しながらNucanchic Huasipungo!と書かれた旗を掲げる人達が描かれてます。
バンド名はエクアドルの作家ホルヘ・イカサの同名小説からとったらしい。俺は未読だけどエクアドルの原住民ケチュア族の「搾取に対する抵抗」の物語、彼らはその物語に悲しみを感じたと同時に"戦い"の必要性(ニューヨーク市警の少数民族への弾圧等と重ね合わせた)を感じ、この名前を付けバンドを始めたようです。そして91年の結成当初のこのデモ音源は、激しい演奏に捲し立てるスパニッシュのボーカル、正に攻撃性をむき出しにした外に受かって行く戦い/抵抗の音楽。俺が渋さを感じ始めた97年にリリースされたNucanchic Huasipungo! CDや最近のライブ映像では、基本は勿論変わらないハードコア/パンクだし激しさは勿論有るけど、少し丸みを帯びたような演奏とメッセージを共有出来るよう、ある種キャッチーで誰もが歌いやすいボーカルに変化していたような気がする。実際自分が最初ep等で彼らの音楽を聴いて、少し地味に感じてしまったのはそういう部分が有ったからという気がしている。

それは、外に戦いを挑んでいくというよりコミニティーの内側に団結を呼びかけ、楽しみを提供する。バンド名の通り自分達の土地(ラテン・コミニティー)の為の音楽(もちろんパンク・シーンにも属していることも間違いないんだけど)。彼らのマイスペのブログも、ホームページも全てスパニッシュで書かれていて、内容もバンドの事以上にNYの、コミニティーの情報を数多く提供している。そういうところからも、彼らの意識がコミニティーの内部に向いている事が伺えるんじゃないかと思う。彼らにどんな切っ掛けや流れが有ったかは分からないけど、ブーガルーがポップミュージックの影響の反動や公民運動の影響で、よりルーツに近いサルサに意向していた事、自分たちのコミニティー、ルーツに意識が向いて行った事と被る部分が有るような気がしている(ちなみにエクアドルではサルサの人気は高い)。勿論それはNYという土地からの安易な連想っていう部分が大きいけど、"楽しみ"でコミニティーをより強固なものにし、アイデンティティーを確立していく(同時にそれは抵抗でも有る)、思想は同じものが有るように感じている。民族の移民の音楽は基本的にはその民族、そのコミニティーの人達のもの。ラテン・ハードコアは1つのスタイルになってしまった(自分も好きだし)けど、ラテン語で歌う事や音楽的スタイルとは別の次元でルーツやコミニティーを強烈に背負ってしまった音楽というのは外側の人間にも強烈に訴えかける。上で書いたCDが出てから最新音源のNO ABUSEとのExistimos! split が出るまでの約10年間、活動をしていたのか分からない(少なくてもホームページや情報は無かったと思う)けど最近の活動は勿論パンクシーンとも寄り添いつつやはりコミニティーに根ざしたモノになっていると思う。自分の中では本当に最高に渋いバンド、考える程好きになっていきます。






ファーストプリントは彼らのブート…



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